WEBマーケティングに携わるようになったので、まずはマーケティングの基礎を勉強したい!
マーケティング初心者でもわかるおすすめな本が知りたい。
僕がマーケティングを勉強しだした時、ちょうどこんなことを考えていました。
この記事を読んでいただいているあなたもきっと同じようなことを考えているのではないでしょうか。
マーケティング経験0だった僕は当時10冊以上のマーケティング本を読み漁りました。
今回は僕が実際に読んだ本の中から、これから勉強を始めようとしているマーケティング初心者の方におすすめの3冊を厳選して紹介します。
どれも買って絶対損のない本だと自負していますので(同僚・後輩に必ず勧めています)参考にしてください。
1冊目:マーケティングの概念はこの一冊でOK ドリルを売るには穴を売れ
マーケティング入門者におすすめする1冊目は「ドリルを売るには穴を売れ」です。
マーケティング関連の本はたくさん売られていますが、ほとんどの本はマーケティングの一部にフォーカスして手法を解説しています。
上級者にはこれで良い(必要な手法が知れればよい)かもしれませんが、「マーケティングの基礎をわかりやすく説明している良い本」を探している入門者にとってはちょっと難しいと思います。
この本は
「最低限の理論を、最小限のカタカナで、体系的にわかりやすく」というマーケティングの入門書・基本書
としてマーケティングの理論と、それをイメージしやすくするためにイタリアンレストランという身近にあるものを舞台にしたストーリーで解説しています。
例えば本の中でこんなやり取りがあります。
最近イタリアンレストランへ行った時のことを思い出してみてください。
あなたはその時なぜ吉野家や中華料理屋ではなく、さらに言えば他のイタリアンレストランでもなく「その」イタリアンレストランを選んだのでしょうか?
- 初めて会う女性とのデートで、雰囲気のいいお店を探していたから
- 女子会の会場を探していて、おしゃれなお店にしたかったから
- 同期の飲み会で安くてある程度美味しくて騒げるお店を探していたから
- 誕生日に行くとお祝いのサプライズ演出をしてくれたり、店員さんが融通を聞いてくれるから
出てくる答えとしてはこんな感じじゃないでしょうか。
これは実際に本の中で業績不振のイタリアンレストラン再建を託された主人公 売多真子と、マーケティングコンサルタント 売多勝の会話のやり取りを加工したものです。
「・・・わかった!お客さんは料理を食べにくるんじゃなくて、(中略)デートとか、不倫とか、接待とか、オシャレ感を味わうとか、そういうことのためにイタリアンレストランに行くんですね。食べるだけじゃないんだ。」
「そう。レストランだから、食べるコトは重要だよ。おしいことも当たり前だ。ただ、それは必要条件であって十分条件ではない。(中略)イタリアンレストランの場合、例えば『最初のデートで相手に気に入られたい』ためにわざわざ表参道までくるわけだ」
参考:ドリルを売るには穴を売れより抜粋
このようなやり取りを通して、マーケティングの本質を教えてくれます。
ストーリーも面白くスラスラ読めます。
マーケティングを初めて学ぶ人にオススメの1冊です。
2冊目:競争戦略の基礎を解説 白い猫は何をくれた
一冊目の本はマーケティングの最も大事なポイント「自分たちのビジネスがお客様に届ける価値とは?」に焦点を当てて解説されています。
まずはこれで自分のビジネスのことは考えられます。
しかし、実社会では商品・サービスを売っているのは自分たちだけではなく競合が存在します。
普通僕たちが買い物をする時、頭の中では「(あの商品・ブランドじゃなくて)こっちを買おう」という判断が無意識にされています。
このお客さんが意思決定をする際に、相手ではなく自分たちを選んでもらう仕組みを考えることが競争戦略です。
2冊目にオススメするのは競争戦略の基礎を解説した「白いネコは何をくれた?」です。
この本は人生における競争戦略に主軸が置かれ書かれています。
人生はある意味「戦い」です。
- 営業で成績をあげ、収入をアップさせたい
- 仕事で成功して、起業したい
- もっと自分を活かせる業種に転職したい
- もっといい恋愛がしたい
という願望を叶えるためには
- 社内のライバル
- 同業種の会社
- 上司
- 自分の能力
との戦いに打ち勝つ必要があります。
マーケティング戦略の話ももちろん出てきますが、ストーリーの主人公の人生に目を向け競争戦略を学べる一冊になっています。
出世したい、いい会社に就職したい、恋人を作りたい(笑) という人におすすめです。
3冊目:実務で使えるマーケティング戦略を解説 売れる会社のすごい仕組み
すでにマーケティング業務に携わっている方なら「売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略」がおすすめです。
この本は1冊目「ドリルを売るには穴を売れ」の続編です。
(といってもこの本から読んでも十分わかるよう作られています。)
マーケティング戦略の本質は売れる仕組みを作ることです。
「お客さんにとっての価値を届ける」はマーケティングの基本ですが、それだけでは物は売れるようになりません。
なぜなら物を売ろうとしているのは自分たちだけではなく、他の会社も同じだからです。
- 競争の中で自社の商品を買ってもらう理由をどう作るか
- その仕組みをどう作るか(戦略立案→実行→効果計測)
マーケティングに関わる人が悩むポイントを理論と具体的にイメージできるストーリーにして解説されています。
特に後半の仕組みを作るための効果測定の章は実業務でそのまま使える話も多いので、今まさにマーケティング業務に関わっている方にはおすすめの一冊です。
まとめ
今回紹介した本はすべて佐藤義典氏の本になります。公式サイト
佐藤氏の本はどれもとてもわかりやすく書かれていて、他のブログでもよく紹介されていて、僕も7冊くらい買ってセミナーにも参加しています。
今回紹介していませんが、この方の本「図解 実戦マーケティング戦略」はアマゾン「オールタイムベスト ビジネス書100」のマーケティング・セールス分野で唯一の日本人著者として選ばれています。
余裕のある方はこの本もおすすめです。
また、本を読んで面白いと思った方は、佐藤氏が発行する無料メルマガ「売れたま」を購読してみてはいかがでしょう。
ニュース記事から各会社のマーケティング戦略を紐解いて解説していて学びになります。
奥深いマーケティング世界へ踏み出す一歩に、この記事がよく立っていれば嬉しいです。