新型コロナの就活への影響。採用数が減る業界を推測

新型コロナウイルス感染拡大の影響は企業の業績に大ダメージを与えている。
業績悪化は新卒採用の数、入社後の給与に影響してくる。

社会人の自分でもコロナの影響はどの業界にどこまで影響するのか把握するのは困難だ。
学生の就活生なら尚更だろう。

この記事では、現時点の著者がわかる範囲で、コロナの影響で業績が下がる業界を分析してみた。
就活生の業界選びの参考になれば嬉しい。

この記事でわかること
  • 新型コロナウイルスの影響で業績が大きく下がる業界
  • エントリーする会社がコロナの影響をどこまで受けるかの推測方法

新型コロナウイルスの影響を推測するために活用した情報ソース

業績にすでに影響がある、これから影響がある業界一覧

マッキンゼー・帝国データバンクのデータからすでに新型コロナウイルスの影響で大きなマイナス影響が出ている業界がある。
ランキングをつけることは難しいので順不同とするが、特に影響の大きい業界はこちら。

  • 宿泊業界
  • 観光サービス業界
  • 飲食店業界
  • 小売業界全般
  • アパレル業界
  • 娯楽サービス業界
  • 広告業界
  • 家具類小売業界
  • 人材業界
  • 運輸・倉庫


↑マッキンゼーレポートより。
最も影響が長く続くのは観光・宿泊業。
続いて航空系事業。自動車事業。
消費財、消費者家電・半導体は半年ほどの影響と推測されている。

また、帝国データバンクのレポートを元に、業界別の景気の動向をまとめた物がこちら。

ほぼ全ての業界でマイナス影響が出ているが、先ほどの10の業界は景気動向指数のマイナス幅が大きいことがわかる。

景気が就活にどう影響するのか?

景気が就活にどう影響するのかわからない人もいるだろう。

会社にとって、景気悪化が何に影響するかというと粗利を稼げなくなるということだ。

補足
粗利とは売上から原価を引いた金額のことで、粗利から人件費や広告宣伝費などビジネスで使うお金を差し引いた金額が会社の貯金になる。

会社は銀行や仕入れ先に対し支払い義務のあるお金がある。
支払義務のあるお金を会社の手持ち現金で賄えなくなり、足らないお金を銀行などから借入できずに支払えない状態になると会社は倒産する。

景気が悪くなるというのは、粗利を稼ぎづらくなるということだ。

なので、会社はコストをなるべくかけないように、人件費の削減する。

  • 給与を上ない・下げる
  • 人を雇わない・解雇する

ということだ。

つまり、景気が悪くなる業界には就職しづらくなる。

もちろん、業界全体の景気が悪くなっても、会社個別でみれば業績が上がっている会社もあるので一概には言えないが、そういう力学が働いていることを知っておく必要はある。

業績が上がる会社をどう見つけるか?

コロナショックの中、業績が上がるかどうかを性格に分析するのは不可能だ。
ただし、参考指標としては株価が使える。

株価は市場から見たその会社への期待の現れなので、コロナショックの中株価が上がっている会社は業績が上がる見込みがされているということだ。

この記事を書いているタイミングで株価が上がっている企業はこちら。

新型コロナウイルスの中、就活生はどう就活を進めるべきか?

コロナの影響で会社説明会がなくなり、面接もほぼ全てオンラインになっている。
不安を抱える学生は多いはず。
そんな中でどのように就活を進めるべきか僕なりに考えてみた。

業界選びよりも先に自己分析

景気が悪くなる業界を紹介してきたが、実際には業界調査よりも自己分析を重視したほうがいい。

  • 自分の価値観はなんなのか
  • 自分の好きなこと、喜びを感じることはなんなのか
  • どんなキャリアにしていきたいのか

これがはっきりしない中、業界を研究しても選べないだろうし、面接で結局落とされる。

コロナに限らずこれからますます不安定な時代になる。
頼りになるのは会社ではなく、自分の能力・軸。

自己分析ができていないと感じる人は以下の記事を参考にして欲しい。

新卒面接がうまくいかない学生はコンピテンシーを理解しろ!

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やりたいことがわからない就活生が考えるべきは人生の軸・価値観探し

2020年2月24日