- 海外旅行するのに保険は入っといた方がいいのか?
- 自分が行く旅行先は保険に入ってなくても大丈夫か?
- 保険に加入するとしたらどんな保証内容にすべきか?
この記事を見ているあなたはこんなことを考えているのではないでしょうか?
今回は、
- 10回以上の海外旅行
- 世界一周
計30カ国以上を旅した筆者が考える海外旅行の必要性について解説します。
目次
結論:短期海外旅行には海外旅行保険は必要ない!(個人的意見)
はい、まず結論です。
1週間以内の海外旅行であれば基本海外旅行保険に申し込む必要はない。
と僕は考えます。
あくまで個人見解ですが。
僕はこれまで10回以上海外旅行をし、学生時代には世界一周も経験し30カ国以上を旅しましたが、一度も海外旅行保険のお世話になったことはありません。
もちろん、ただ幸運だっただけかもしれません。
何度も海外旅行をしてみて、最も保険のお世話になる可能性があるのは
物を盗まれた時の携行品損害
だと感じています。
これはどの国でも油断していれば被害に遭う可能性はあるので。
ただし、携帯品損害って正直クレジットカードの付帯保険でなんとかなるんですよね。
普通は海外旅行に何十万もする高価な物って持っていかないですから。
海外旅行保険に入っていないとヤバイって状況になるのは
事故や病気になり、手術・入院が必要になるケース
です。
後述しますが、海外では病院へ行くと高額な医療費がかかる可能性があるので、この場合は保険に入っていないとかなりマズイです。
でも、病院で大規模な手術が必要になるような事故に遭う・病気になるってそんな頻繁に起こらないですよね?
日本にいても手術が必要な状況に直面した方は少ないと思います。
以上、あくまで自分の経験ベースの話ですが、
- 持病がない
- 健康な方
であればそこまで海外旅行保険に対してセンシティブになりすぎる必要はないでしょう。
データから考察 海外旅行保険に入るべきか?
実体験ベースの話をしましたので、今度は実際のデータから考察します。
ジェイアイ障害火災保険「2016年度 トラブルデータ」、BUSINESS REPORT 2017、より以下の情報がわかります。
項目 | 件数 |
海外旅行保険加入者数 | 推定124万件 |
支払い件数 | 4万2118件 |
300万円未満の保険金支払い件数 | 約4万2000件 |
300万円以上の保険金支払い件数 | 70件 |
1000万円以上の保険金支払い件数 | 7件 |
ただし、300万円以上の保険金が発生している70件のうち、60%はシニア層(65歳以上)の方が対象になっています。
日本旅行業協会が発表している2016年の年代別海外旅行者数を見ると、60歳未満の海外旅行者は全体の87%を占めます。
この数値を保険加入者数にそのまま当てはめ考えると、60歳以下の海外旅行者が300万円以上の高額医療費が必要となる可能性は
- 0.0026%
- 3万8500人に一人の確率
と言えます。
ちなみに、2016年における日本の交通事故による死亡する確率は
3万4000人に一人の確率
なので、
60歳以下の海外旅行者が高額医療費を必要とする事態に遭遇するのは、日本で交通事故で死亡する可能性より低いと言えます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で保証内容は十分か?
ご存知の方も多いと思いますが、多くのクレジットカードには海外旅行保険のサービスが付帯されています。
例えば、僕が普段利用している三井住友VISAカード・楽天カードは以下の保険が付いています。
楽天カード | 三井住友VISAカード | |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 (1事故の限度額) | 200万円 | 100万円 |
疾病治療費用 (1疾病の限度額) | 200万円 | 100万円 |
賠償責任 (1事故の限度額) | 2,000万円 | 2,500万円 |
携行品損害[自己負担:1事故3,000円] (1旅行中かつ1年間の限度額) | 20万円 | 20万円 |
救援者費用 (1年間の限度額) | 200万円 | 150万円 |
実は、クレジットカードに付帯している治療費は傷害死亡・後遺障害の項目以外は複数のクレジットカードの保険を合算することができます。
三井住友VISAカードと楽天カードを合算するとこのようになります。
楽天カード・三井住友VISAカード合算 | |
傷害治療費用 (1事故の限度額) | 300万円 |
疾病治療費用 (1疾病の限度額) | 300万円 |
賠償責任 (1事故の限度額) | 4500万円 |
携行品損害[自己負担:1事故3,000円] (1旅行中かつ1年間の限度額) | 40万円 |
救援者費用 (1年間の限度額) | 350万円 |
つまり、クレジットカード2枚を持っておけば、仮に300万円の治療費がかかってもクレジットカードの保険内容でカバーすることができるんです。
仮に大事故や大病に見舞われ300万円以上の治療費が必要となれば確かに参りますが、3万8000人に一人の確率ですからね。。。
短期海外旅行に海外旅行保険は不要だがクレジットカードは持っておけ
2、3日の海外旅行ならそもそも保険なんていらないんじゃないか?とお考えの方もいらっしゃると思うので補足で以下の情報を提供します。
ジェイアイ障害火災保険が発表している
- 海外旅行中の事故発生率:3.6%
とは別に、
外務省が提供する『海外邦人援護統計(2016)』から年代別の事故発生率を推測してみました。
結果は以下のようになります。
保険内容 | 40歳未満が保険を必要になる確率 | 40歳以上が保険を必要になる確率 |
治療:救援 | 2.3% | 4.2% |
携帯品損害 | 1.5% | 0.8% |
携帯品損害はこの数字より確率は高い気がしますが、40歳未満における事件に遭う確率は2%前後と推測できます。
50人に1人
カップルなら25組に1組
は何かの事件に遭うと考えると、全く低い確率とも言えません。
僕の周りではあまり保険のことを意識しない友人もいますが、万が一の為に海外旅行保険付帯のクレジットカードは最低一枚持っていくことをおすすめします。
海外旅行でおすすめのクレジットカードはこちらの記事で詳しく解説しています。
[blogcard url=”https://shun1nakamoto.com/university_trip_creditcard/”]
保険に入っといた方が無難なケース
さて、ここまで海外旅行保険いらないんじゃないか?
と言ってきましたが、場合によっては海外旅行保険に入っておいたほうがよい場合を紹介します。
ご年配の方と旅行される場合
ジェイアイ障害火災保険のデータからもわかる通り、高額医療費が必要となるのはご年配の方が圧倒的に多いです。
一緒に旅行される方の中にご年配の方がいらっしゃる場合は、その方だけでも保険に加入されるほうがよいでしょう。
持病を持たれている場合
高額医療費が請求されるのは、大抵が体調不良などによって病院へ入院・手術しなければならなくなった時です。
持病があり、旅行先で体調が悪化する可能性のある方は海外旅行保険に申し込まれたほうが良いと思います。
海外に長期滞在する場合(特に貧乏旅行する場合)
長期で海外へ行く場合は滞在中に体調が崩れないとも言えないので海外旅行保険に入っておいたほうがいいでしょう。
そもそも、クレジットカードの海外旅行保険が適用されるのは出国日から90日間なので、それ以上旅行される方は海外旅行保険に別途加入が必要です。
インドやアフリカのような衛生環境が良いとは言い切れない途上国では食あたりを起こすことがありますので注意が必要です。
特に貧乏旅行で屋台のご飯を食べる可能性がある方は要注意です。
持ち物の合計金額が20万円以上
カードによりますが、ほとんどのクレジットカードの保険では携帯品損害が20万円まで付いています。
20万円以内であれば、仮にカメラが盗まれたりしても補償金が戻ってきます。
持ち物の合計金額が20万円を超える場合はクレジットカードを追加するか保険を別途申し込みましょう。
保険に加入するなら 必要最小限の保証項目はどれか
さて、ここまででほぼ答えは出ていますが
「保険を加入する前提で料金を安く抑えるなら」
を考えていきます。
補償額は治療費300万円を目安にしよう
まず、必要補償額は
- 治療費用:300万円
を目安にしてみるのが良いと思います。
すでに解説していますが、40歳未満の方であれば300万円以上の高額医療費が必要になる可能性は
- 0.0026%
- 3万8500人に一人
です。
保険代を安く済ますならメインはクレジットカード。足らない分をオプション追加
海外旅行保険で補償されるのは以下6つの項目です。
項目 | 補償内容 |
傷害死亡・後遺傷害 | 海外旅行中の事故による怪我がもとで死亡・後遺症が生じた場合の保険金 |
傷害治療費用 | 海外旅行中の事故による怪我がもとで、医師の治療を受けた場合の保険金 |
疾病治療費用 | 海外旅行中の病気・感染症がもとで、医師の治療を受けた場合の保険金 |
賠償責任 | 海外旅行中に誤って他人に怪我を負わした・物を壊したなどで法律上の損害賠償責任を負わされた場合の保険金 |
救援者費用 | 親族が自分の救援のために払った交通費・滞在費・救助費用などに対する保険金 |
携行品損害 | 海外旅行中に携行品が盗難・破損・火災などで損害を受けた場合の保険 |
この中で個人的に重要だと考えているのは以下の3つ。
- 傷害治療費用
- 疾病治療費用
- 携行品損害
基本クレジットカードの補償内容で足りると思いますが、不安な方は保険会社が提供しているオプションプランに申し込むとよいでしょう。
治療費用無制限なので、高額医療費が必要なことになっても対応されます。
ジェイアイ障害火災保険であれば1日2000円くらいの料金感でオプションプランを追加できます。
1週間程度の旅行であれば、保険料だけで1万4000円かかります。
正直本当に保険料を安く済ますなら海外旅行保険が付いているクレジットカードを複数持っちゃうのが良いと思います。
基本年間費用無料ですし、治療費・携行品損害の部分も合算できるので。
まとめ 短期の海外旅行に保険は不要(個人意見)
以上「海外旅行に保険は必要なのか?」について私見たっぷりに解説しました。
正直、若い方で短期の海外旅行であれば保険は不要だと考えています。
それでも、万が一を心配される場合は、数千円をケチらずに保険を申し込んでしまうのが良いかもしれませんね。
ずっとクレジットカードで代用できると言って来ましたが、その中でも個人的におすすめのクレジットカードは楽天カードと三井住友VISAカードです。
楽天カードはポイント還元率がもっともいい。
三井住友VISAカードは、持っておくと通常90日クレジットカードの補償適用期間が180日まで伸ばせるからです。
三井住友VISAカード お申込はこちら
詳しくはこちらの記事で詳しく解説していますので、よければご覧ください。
[blogcard url=”https://shun1nakamoto.com/university_trip_creditcard/”]
それでは、良い旅を!