この子就活うまくいかないなと採用面接で感じる学生の3つのパターン

  • 内定もらえず就活がうまくいかない
  • 頑張ってるのに面接で落とされる

こんな悩み答えます。

この記事でわかること
  • 採用者目線でこの子就活うまくいかないだろうな、と感じる学生の共通パターン
  • どうすれば就活をまともに進められるか

採用者目線でこの子就活うまくいかないだろうな、と感じる学生に共通する3つのパターン

新卒採用の面接を していると、

「この子は是非ウチに来てほしい」
「この子はウチの会社には合わないな」

というのは、最初の10分で判断できてる。

ウチに合わないと感じる学生の中には、残念ながら他の会社でも就活うまくいかないだろうなと感じる子がいる。

その特徴は3つに分類される。

  • 自己分析が甘い。人生の軸・キャリアの軸・就活軸が不明確
  • 会社の求める人材像/ミッション・ビジョン・バリューを全く意識できていない
  • 伝え方の準備が甘い。ガクチカ、強みがなんのアピールにもなっていない

この3つは就活の価値構造の3つの準備項目と合致する。

自己分析が甘い。人生の軸・キャリアの軸・就活軸が不明確

面接官

就活の軸は?
どういう会社にいきたいと思ってるの?

この子ダメだなと思う学生はこの質問にクリアな回答を持っていない。

大雑把に

学生

「広告業界で見てます。」

「海外展開している企業です」

と答える。

広告業界に属する会社はたくさんあるわけで、それをさらにどうやって見極めようとしてるのか?
と質問すると、答えに詰まったうえで「人ですかね」「社風です」と答える。

面接官

これまで人がいいなと思った会社はある?
うちの会社の場合、どの辺に人.社風の良さを感じてくれたの?

と追加で質問するともう答えは返ってこない。

ちなみにこういう学生は自分の人生の軸、キャリアの軸も定まっていない。
どういう人生にしたいのか、どんなキャリアにしていきたいのか決まっていない。

飛び抜けた優秀さがあるわけでもなく、どんな生き方がしたいかも決まっていない。
余程優秀な子でない限り、このような学生は「うちの会社で採用する必要がない」と考えられてしまう。

本人にとってもうちの会社がベストでないだろうし、企業にとっても軸の定まっていない学生を教育して戦力にするコストを取る意思決定にならないのだ。

会社の求める人材像/ミッション・ビジョン・バリューを全く意識できていない

面接を受ける会社の採用基準、ミッション・ビジョン・バリューを何も考えずに面接に受けてくる子も通らない。
というより、学生が求める会社の条件がウチに全く合っていないのだ。

ウチの会社の場合、

  • 会社に学習教材はたくさんあるので社員には自分から勉強をして欲しい(もちろん先輩の指導・アドバイスありき)
  • 自分自身の知的探究心がないとスキル向上できない分野

にもかかわらず、会社選びの条件が「キチンとした研修制度がある会社」と言ってくる学生。

正直、そんなこと言うならレガシーな大手企業にいけと思う。
ベンチャーは走りながら成長する組織なんだから、そもそも会社の選び方が軸に合っていない。

会社の採用ページを見ればある程度想像つくはずなのに、なぜウチを受けにきた⁉と感じる。

エージェントから紹介されたから。

でもいいのだが、面接に臨む前には自分で会社のことをよく調べよう。
エージェントの中には適当に会社を進めてくる担当者もいる。

自分に合っていない会社に時間を使うなんて無駄なだけだ。

伝え方の準備が甘い。ガクチカ、強みがなんのアピールにもなっていない

面接官

あなたの強みがわかるように自己紹介をお願いします。
これまでで最も主体的に活動ていたことを教えてください。

就活うまくいかない子はこれができない。
厳密に言えば、企業が求める強みを理解してない。

自己紹介

学生
  • 大学時代はダンスサークルに一番時間を割いていて、4年目には幹事ポジションをやってました。
  • バイトは居酒屋をやっていました。
  • 自分の強みは一度決めたことを突き詰めてやり切ることです。

ガクチカ

学生
  • これまで一番情熱を注いできたのは高校の部活です。小学校からずっと野球を続けていて、高校最後の大会はチームメンバーと一緒に練習方法を研究して、これまでで一番練習量を多くしました。
  • 僕の強みはチームメンバーと共に高い目標を決めてやり抜くことです。

例えば、こういう自己紹介をされても面接側はその人を評価することができない。
学生の強みが企業の求める人物像、会社で必要とされる能力に噛み合ってないからだ。

ビジネスにおいて求められる能力はものすごく大雑把に分類すると

  • リーダーシップ力
  • 思考力
  • コミュニケーション力

の3つに分類される。

会社によって3つの能力の荷重は異なるが、このどれかに必ず当てはまる。
強みを説明するときはこのどれかに属したものを話さなければ評価されない。

ちなみに、これは必要条件。

これにプラスして本人の価値観、就活の軸が会社のミッション・ビジョン・バリューに合うか。これが十分条件になる。
(別の記事で解説する。)

ガクチカも同じで、上記の能力にフィットしないエピソードを話されてもこちらは何も評価できない。

これまで頑張った経験を話せば評価されてると思っているのだろうか。
もしそう思っているならあなたはものすごくめでたい。

企業は会社の戦力になる人間を求めている。
新卒社員を○人採用しないといけない、というような責任があるわけではないのだ。

自分のこれまでの経験がいかにその会社で戦力になるかをアピールしなければならない。

その会社にものすごくいきたいと思っている、思っていないにかかわらず。

まとめ

この記事で解説した就活がうまくいかない学生の特徴は以下3つ。

  1. 自己分析が甘い。人生の軸・キャリアの軸・就活軸が不明確
  2. 会社の求める人材像/ミッション・ビジョン・バリューを全く意識できていない
  3. 伝え方の準備が甘い。ガクチカ、強みがなんのアピールにもなっていない

それぞれの改善方法については別記事で解説する。

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