- 新卒2年目で転職したいけど、私を採用してくれる会社はあるのか?
- 企業はどんな風に私を評価するのか
- どうすれば新卒2年目でも採用されるのか
こんな疑問に答える。
- 企業が欲しがる若手転職者像
- 企業が採用しない若手転職者像
目次
新卒2年目の自分は転職できるのか?企業は新卒2年目を採用してくれるのか?
まずデータから見ていこう。
リクルートキャリアが発表したデータによると、2009~2013年の平均転職決定数を1とした時の、20代転職決定者数の推移は以下のようになる。
20代全体で見ると2018年までに転職者数は2.43倍。
20代前半に限ってみると3.82倍にまで増えている。
このデータからも若手転職者を企業が受け入れるようになっていることがわかる。
求人企業は新卒2年目の転職者をどう見ている?
また、なぜ企業が第二新卒者の採用をするのかについて独立行政法人労働政策研究が発表したデータによると、
- 新卒者と変わらないから
- 即戦力になるから
- 第二新卒者の職業意識が高いから
- 新卒者の応募が少ないから
という理由が多い。
特に、これから大きな成長を目指すベンチャー企業などでは
ミスマッチで離職した第二新卒者の中から優秀な人材を得たい
という意図で第二新卒採用を実施しているところもある。
第二新卒者への選考基準が「経験」なのか「素質」なのかについては、業種、サービス内容によって異なる。
特別なスキルを必要としない飲食業や小売業の場合は経験よりも素質が重要視され、ITビジネスなど専門スキルが必要になる業種では「経験」が重要視される傾向にあるようだ。
ここまで企業目線で考えた場合の結論。
- 25歳以下の転職採用は増えている
- 新卒2年目の転職者は企業からは新卒採用と変わらない
- IT業界、専門業種に転職したいなら「経験」が必要
- 飲食、小売など専門スキルが不要な業界ならやる気でOK
- 一部ITベンチャーは素質採用しているから狙い目
今転職していいのか?新卒3年まで待たなくて平気なのか?
次に、新卒2年目の段階で転職していいのか?について考える。
結論からいうと、まともな会社であれば新卒2年目と新卒3年目で採用基準が変わることはない。
変わるとすれば、同じ採用基準で君を見た時に君がその基準を超えているか超えていないかの成長度合いの差くらいだ。
つまり、新卒2年目で転職してるから落とすわけではなく、能力が低い、素質がないから落とすのだ。
君が新卒3年目であっても同じように能力が低く素質がなければ落とされてるわけだ。
なので、巷で噂される「新卒3年目までは」という盲信は忘れてOKだ。
新卒2年目でも喉から手が出るほど欲しい!企業が求める人材とは
ここまで新卒2年目の転職の前提について確認してきた。
次にどういう新卒2年目の転職者を企業は求めているのかについて解説する。
- 成長志向
- やりたい仕事のイメージがある
- 成果出すために努力したい
- 自責思考ができる(嫌なことの原因は自分にもあると考えられる)
こういう人は前向きに検討される。
新卒2年目とか関係なく、採用の大前提になって考えると、企業は優秀な人材を求めている。
会社は学校ではない。
給料をもらうから働くという考え方の人は、基本的にいい会社に採用されることはない。
正しくは、仕事で成果を出すから給料がもらえるのだ。
どうしてもサラリーマン思考の人は、
- 雇われて当然
- 給料をもらって当然
と考えがちだが、人を雇う経営者側からすればこういう人と一緒に働きたいとは思わない。
もちろん、社会人歴に浅いうちはこういうビジネスの大原則を教わっていない場合が多いので本人のせいではないのだが、、
逆にいうと、成果を出して会社に貢献したいという価値観を持った人はたとえ経験が少し乏しくても採用しようと考えるものだ。
この記事を読んでくれている君には是非そのようなサラリーマン根性で転職活動をしないであって欲しい。
気持ちを変えるだけで君の転職活動はきっと上手くいくはずだ。
こんな新卒2年目はいらない。企業が欲しがらない人材とは
先ほどと逆の思考タイプの人はまともな企業からすると積極的に採用したいと思われない。
- 成長志向がない
- お金がもらえるならどこでもいいと思ってる
- 労働環境第一主義
- 他責思考が強すぎる(なんでも人のせいにする)
もし、これに当てはまる人材でも積極採用する企業があるとすれば、それは
誰でもいいから採用して、嫌になった人はやめてもらう
という価値観がある企業の可能性が高いので逆に注意が必要だ。
とはいえ、新卒2年目に転職しようと考える人の全員が意識高く転職しようとするわけではないはずだ。
実際のデータをリクルートキャリアのアンケート調査で見てみよう。
最も多い転職開始理由はこのようになっている。
- 精神的なゆとりを求めて
- 年収をあげたかったから
- 上司と合わなかったから
- 働き方が合わなかったから
- 社風や会社の雰囲気が自分にあわなかったから
やはり実際にはポジティブな理由ではなく、今の職場が嫌になって転職活動を開始したという人は多いようだ。
圧倒的な成果を出している人を除き、上の理由だけでは人事は採用したがらない。
もし君が今の職場に嫌気が指して転職をしたいと考えているのであれば、それをそのまま面接で話してはダメだ。
よほど会社側に問題がある場合を除き、職場の問題を解決しようとしていないことがマイナスに写ってしまう。
そんな時は、
今の職場の不満点を話した後、解決しようと試みたがダメだった。
自分にも課題はあるが、解決するには時間と労力が膨大にかかることが見えたので、転職する選択を取ろうと考えている。
と自分にも問題があることを理解した上で、転職の道を選ぼうと考えていると伝えよう。
客観視できている人はそうでない人よりもネガティブな評価にならない。
もう一つの方法としては、現職のネガティブな点を転職エージェントから伝えてもらおう。
自分で話すと言い訳のように写ってしまうので、別の人から今の会社の嫌な点を伝えてもらい、自分は能力のアピールに集中する。
少しでも自分のポテンシャルを評価したもらうことが、第二新卒転職の成功の秘訣だ。
まとめ
企業目線で新卒2年目で転職しようとする人がどう写るかを解説した。
まとめると、
■新卒2年目は採用されるのか?
- ミスマッチで離職した第二新卒者の中から優秀な人材を得たいと考える企業はいる
- 専門スキルを必要としない職種は新卒2年目でも関係なく採用対象とする
■どんな新卒2年目を企業は採用したいと考えるか?
- 新卒2年目までの転職者は経験より素質を見られるケースが多いので、自分のスキルや仕事への姿勢をポジティブに伝えることがポイント
- ネガティブな理由は自分からは伝えず、転職エージェントに伝えてもらう
こちらの記事で第二新卒におすすめの転職エージェントを解説してるのでよければ参考にして欲しい。